テーマ

R&D イノベーションサミット 2025

 

AIとDXが導く研究開発の未来

 

 

日本企業の強みをグローバルの最先端技術で革新する

 

AI技術の進化により、日本企業は新たな変革の波に直面しています。

日本は長年、高品質で革新的な製品を生み出す国として世界的に認知されてきました。しかし、近年は開発期間の長期化、技術継承、人材不足といった課題により、競争優位性の揺らぎが危惧されています。

今年のR&Dイノベーションサミットでは、「日本企業の強みをグローバルの最先端技術で革新する」をテーマに、日本企業がAI時代の波に乗り、変革していくには、どのように考え、決断し、行動していく必要があるかについて探ります。

 

基調対談:
(仮)AI時代の研究開発〜日本企業が市場優位性を取り戻すための改革とは 

Enthought Inc.の創業者であるEric Jones 博士は、コンピューティング技術を活用することで、科学者が反復作業やマニュアル作業から解放され、より創造的な発見に集中できるようになると確信し、2001年に Enthought Inc. を設立しました。一方、小柴満信氏は、企業経営者としての立場から労働集約的な研究開発現場の改革を志していました。

長年、研究開発はDXが困難な領域とされてきましたが、現在では素材開発や創薬分野におけるDXやAI活用はもはや特別なものではなくなりつつあります。こうした変化の兆しをいち早く捉え、導入を推進してきた二人が、日本企業の未来や競争優位性の源泉について対談します。

 

組織改革に関するセッション:
経験ベースからモデルベースへ - 日本企業の研究開発を変革させる新たなアプローチ

かつて日本企業は、政府の産業政策や安定した金融システム、長期雇用の慣行に支えられ、長期的な視点で研究開発に投資しながら、独自の技術力を磨いてきました。特に製造業を中心に、技術革新と品質向上を重視する企業文化が根付き、高品質と信頼性を武器に国際市場で確固たる競争力を築きました。

しかし、近年はグローバル化の加速、技術の急速な進化、国内の人口構造の変化により、従来の経験ベースの企業戦略や組織マネジメントでは、競争優位性を維持することが難しくなっています。

本講演では、モーザー博士が、日本の主要な研究開発組織における、経験ベースの意思決定からモデルベースの意思決定、予算、プロジェクト管理への変革に関する最近の研究結果を紹介します。

意思決定の精度向上、研究者間のコラボレーション強化、そして研究開発プロセスの最適化に向けた具体的なアプローチを探る機会となります。

 

最新テクノロジーと出光興産における事例の紹介:
研究開発におけるAIの活用事例:マテリアルズインフォマティクスによる材料の発見と製品開発

マテリアルズインフォマティクスは、材料科学、データサイエンス、科学計算を融合させたアプローチです。近年、その導入が加速し、材料の発見や開発のスピードを飛躍的に向上させるとともに、製品設計や顧客との協創において革新的な手法を生み出しています。

出光興産は、カーボンニュートラルという長期目標に沿った事業変革を推進しており、研究開発のデジタルトランスフォーメーションを通じてこのアプローチを活用することは、戦略的事業目標である「高機能材カンパニーの成長」において不可欠です。

このセッションでは、出光興産の戦略企画室(技術戦略部・高機能材カンパニー)ゼネラルマネージャーである水野洋氏と、米国を拠点とするマテリアルズインフォマティクスのリーディングカンパニーであるエンソート社(Enthought)のマイケル・ハイバー博士が、世界で影響力のある機械学習およびAI技術の概要や出光興産における重要な課題解決に向けたデジタルツールの具体的な活用事例をご紹介します。

 

カスタマーパネル:
(仮)研究開発のDXはどこから始めるべきか? -R&D のデジタル変革を成功に導くための基盤となった初期段階の戦略的決断

「研究開発のDXはどこから始めるべきか?」
この問いはこれまで幾度となく議論されてきました。多くの企業は「取り組みやすい領域から着手し、小さな成功を積み重ねながら拡大していく」という定石を参考にDXを進めています。しかし、現実的には定石に従うだけでは、なかなか目に見える成果が得られないという課題に直面しています。

このパネルディスカッションでは、異なる立場でDXに取り組むリーダーが、それぞれの役割や視点から、R&D のデジタル変革を成功に導くための基盤となった初期段階の重要な戦略的決断をどのように進めたかに焦点を当てます。パネリストがそうした決断によって、どのようにして経営層から研究者までの主要なステイクホルダーの賛同を得たか、どのように DX イニシアチブを推進したかについての経験を語っていただきます。


さまざまな立場からR&D DXに取り組むリーダーの知見から、従来のアプローチにとらわれず、自社の強みを活かす方法を再考し、DXを成功に導くための新たな戦略の道筋を見出すことを目的としています。

 

ネットワーキング

科学とテクノロジーの専門家が集います。専門家との出会いや意義深い繋がりを築くこの機会を、ぜひ存分にご享受ください。

Enthought GK「科学者と共に歩むDX」を推進する
エンソート主催

イベント概要

開催日

2025年6月3日(火)

時間

13:30  開場

14:00 - 17:50 講演/パネル

17:50 - 19:00  ネットワーキング

参加費

無料

対象者

本イベントは対面での深い知見の共有を重視しているため、席数に限りがございます。
研究開発を競争力の源泉とする企業における研究開発領域の管理職、研究者、研究開発 DXに携わる方、経営幹部の方を優先させていただきますので、ご了承ください。

会場

Qホール

東京都千代田区有楽町一丁目1-2

東京ミッドタウン日比谷 6F BASE Q

主催

エンソート合同会社

注意

(1) このイベントでは、研究開発DXをテーマに対面での深い洞察共有を重視しておりますため、対面のみで開催いたします。お席に限りございますため、参加対象となる方のご参加を優先させていただきます。

(2) ご登録には勤務先のメールアドレスでお願いいたします。

(3) ご登録情報に基づき、ご参加いただける方には「受講票メール」をお送りします。ご登録のみではご参加いただけませんのでご了承ください。また、同業他社様にはご参加をご遠慮頂いております。ご理解賜りますようお願い申し上げます。